ティアラ

「好きじゃないってば。勝手なこと言わないで」

さっき、裏庭に呼び出してきた男子は、クリスマスのデートを申し込んできた。

今年は直子と別々に過ごすわけだし、どうせ暇になるのはわかってるんだから、「ま、いっか」って感じであたしはOKの返事を出した。

「……あんた、それでいいの?」

直子は真剣な顔で、あたしを見つめた。

「いいから約束したんだよ。今、ちょうど金欠だし、何か買ってもらえたらいいかなぁって」

「真面目に答えて!」

軽く返すあたしの腕を掴み、直子は責めるような目で睨んでくる。