ティアラ

家に帰ったあたしは、雑貨屋の袋から紙粘土を出して、ぼんやりとその箱を眺めた。

欲しかったわけでもないのに、なぜか買ってしまった。

……それは、ふと跳び蹴りのことを思い出したからだ。

昔の光景が頭に浮かび、妙な気分になったあたしは、気がついたらこれを買ってた。

「……はぁ」

箱を持ったまま、ベッドに顔を埋める。

最近のあたし、ずっとアイツのことを考えてる。