ティアラ

「あの人形、本当に美和みたいだった。顔や髪型がそっくりで」

「……男子にホクロ書かれたけどね」

あたしのしらけた態度に、直子は苦笑する。

そう、あの人形にも落書きされるほど、あたしは「鼻くそ」というあだ名でからかわれていた。

一生懸命に作ったお姫様の鼻下には、ボールペンで書かれた大きな点。

ショックで泣きそうになりながら、ゲラゲラ笑う男子たちを睨んだら、その中にはあの深町もいた。