ティアラ

雑貨屋を出たあたしたちは、たわいない話をしながら駅まで歩く。

「そういえば、美和の貯金箱って、確かお城だったよね?」

直子は、あたしが提出した貯金箱を思い出す。

小学校の低学年まで、あたしの夢はお姫様だった。

駄菓子屋ではおまけ付きのお菓子ばかり買い、おもちゃのジュエリーを宝物にしていたの。

城の貯金箱を作ったとき、魔法も使えるお姫様に憧れていたあたしは、残った紙粘土で自分に似せた人形も作った。