ティアラ

「どうして、目覚まし時計なわけ?」

直子が立ち寄った店は、女の子たちが大勢いる雑貨屋さん。

「この前、壊れたらしくって、起きるのが大変らしいのよ」

そう言いながら、直子はあれやこれやと目覚まし時計を手に取っている。

だからって、普通、女物を選ぶかな? と直子に呆れながら、あたしは周りに置いてある雑貨に目を向ける。

「可愛い! これにしよっかなぁ?」

気に入ったものを両手で持つ、直子。

見せられたのは、たくさんのヒヨコがあちらこちらから飛び出す時計だった。