ティアラ

「え、本当に!?」

5限目を終えて音楽室から帰っているとき、あたしは直子の話に驚いた。

「うん。約束した」

頬をほんのり赤くして、彼女は借りていた雑誌は返すねと言う。

あたしがいない間に、直子と太一の関係は徐々に変化していたようで。

「いいなぁ」

クリスマスを一緒に過ごそうとしているふたりを、少しうらやましいと思ってしまった。

「じゃあ、今年は家族と一緒に過ごそうかなぁ」

毎年、直子と小さなパーティーを開いていたあたしは、自分の予定を考える。