ティアラ

次の日曜日、あたしはピンク色のワンピースを着て、深町の家の前で立っていた。

「デ、デートくらいならしてあげてもいいわよ!!」

サッカーボールを持って家から出てきた深町に、声をかけていく。

目覚まし時計までセットして早起きをし、わざわざ電車に乗って家まで来てやったのに、眼鏡を外している彼は「は?」と呟いて、顔を歪めている。

……何よ、その反応。

100歩よ!?

100歩譲ってあたしから声をかけてあげてるんだから、そんな返し方ないんじゃないの!?