ティアラ

水浸しになる服。

うんざりした顔が、こっちを見る。

家を飛び出したあたしは、閉店しかかってた駄菓子屋へ駆け込んで、あのおばあさんから水鉄砲を買ってきた。

「あたしはまだ、一言も許すなんて言ってないのよ!!」

一生懸命に考えた言い訳。

「め、迷惑なんでしょ? じゃあ、もっとしてあげる。ずっと、ずっと、まとわりついてやるんだから!! ……だって、だって、あんたを困らせるの……楽しいんだもん!!」

水鉄砲を持つあたしは、震える唇に力を入れて、そこに立つ深町に叫んだ。