ティアラ

直子の予想通り、その日からたくさんの男子が声をかけてきた。

中には、「かっこいいな」と思わず見とれてしまう程の人もいる。

いつ、どこで、誰が見ているかわからないだけに、休み時間も気を抜くことはできない。

あたしは常に笑顔で、人の目を気にしながら、毎日を過ごしていた。


「はぁ、疲れたぁ!!」

家に帰って、ベッドに倒れこむ。

ふかふかの布団に顔をうずめて、深いため息をつく。

数分間、そうしたままで、あたしは制服を脱ぐことも面倒くさいと思っていた。