ティアラ

「不動の1位ですよねぇ」

目をキラキラさせて読んでいる記事は、2~3ヵ月に一度のペースで行われている「人気ランキング」だった。

1年の2学期からずっと1位の座を守ってきているあたしは、心の中で高らかに笑う自分を隠し、控え目な態度で喜ぶ。

「また告ってくる子が増えるんじゃない?」

一緒に廊下まで出ていた直子は、その記事を読んで苦笑する。

直子の言うとおり、この新聞が出た後は、なぜか告白してくる人の数が増える。

1日に数人の男子から、ラブレターやデートの申し込みをされるのだ。

「そんなことないでしょ。あたしなんか……」

美緒ちゃんがいる手前、あたしは本音を隠してクスクス笑っていた。