ティアラ

「何よ、その態度」

もう我慢の限界だった。

話すタイミングとか、そういうのはどうでもよくなっていた。

何か言いたげな顔はするくせに、黙って離れていく。

言いたいことがあるなら、遠慮なく言えばいいじゃない。

こんな関係を、親友だなんて言えないよ。

腕をつかんで、ふくれっ面になるあたし。

直子はキュッと下唇を噛むだけで、うつむいたまま。

「黙られてばっかじゃ、何もわからないよ!」

責めるように言ってしまった。

多分、あたしにも悪いところがあるから、直子もこんな態度をとるんだと思う。

だけど、何も言われないことに腹を立てていたあたしは、すべてを直子のせいにしたような口調で問い詰めた。