ティアラ

そばで気を失っていた森本が、突然、起き上がってくる。

「が、学校にこれをばらまいてやる!!」

振り向くと、森本は地面に散らばっていた写真を拾っている。

走り出す彼を見て、慌てるあたし。

「ちょっ……そんなことさせないわよ!! 待ちなさい、この妖精男!!」

捕まえようと森本のリュックサックに手を伸ばしたが、尻もちをついたときに痛めた腰が邪魔をする。

あたしは腰に手を置き、立ち止まってしまった。

追いかけなきゃと思うけど、全力で走ることもできなくて……。