ティアラ

「い、いつから気づいてたの? やっぱり……あの眼鏡屋?」

「さぁね。てか、ばれないと思ってたの? そんな格好されたら嫌でも気づくって」

気付かれてたことを知り、がっかりするあたし。

深町は呆れた態度で、ポケットから数枚の紙切れを出した。

「……何?」

目の前に突き出されたそれを見て、問いかける。

「請求書」

ひらひら紙を揺らしながら、にんまり微笑む彼。

眼鏡屋や自転車屋の領収書には、万を超えた額が書かれている。