ティアラ

トントントン……と地面に跳ねる、サッカーボール。

口を開けたまま倒れる森本から目を離したあたしは、視界に入ってきた人物を見て、目を丸くした。

「……深町」


助かったことで安心したあたしは、地面にペタンとお尻つけて座りこんだ。

側にきた彼は転がっているボールをつま先で操りながら、足の甲で上げ、手のひらで受け止める。

「助けてもらったんだから、礼くらい言えよ」

深町は無愛想な表情で、あたしを見下した。