ティアラ

森本が手放した写真は、ふたりの足元に散らばっていく。

必死に振り払おうとしたことで、あたしがかぶっていた帽子も地面へ落ちた。

「お前なんか……」

首にかけられた手。

やばい、マジで殺される!!

息がしにくくなり、あたしはギュッと目をつぶった。


「しゃがんで伏せろ!」

危機を感じていたとき、突然、聞き覚えのある声が耳に入ってきた。

その声を聞いたあたしは、訳もわからないまま、言われたとおりに膝を曲げた。

一緒についてくる森本の手が離れたのは、その数秒後。