ティアラ

「あたしの本性って……、何のことだろう?」

「性悪女だってことでしょ」

「自覚しろ、馬鹿」

清純ぶって真剣に悩むあたしに、直子と太一はすかさずつっ込んでくる。

ひどい言われように口を尖らせるあたしは、再び、太一が持つ手紙に目を向けた。

もし、本当にこの「ホンショウ」ってやつが、裏表のある性格のことをさしているなら、ちょっとやばい気がする。

「ミスコン3冠の夢が……」

不安がるあたしを、直子たちは冷たい目で見つめてくる。

「ま、どうせしょぼいやつに決まってるよ。ほら、見てみ。カタカナで文章を作るつもりだったんだろうけど、ヲが見つからなかったのか、ここだけひらがなだぜ」

落ち込むあたしを元気づけようとしてくれているのか、太一は貼り付けられた「を」の文字を指でさしてケラケラ笑っている。