ティアラ

「あー、楽しみぃ」

満面の笑みで靴箱を開ける。

頭の中で、家に帰ってからモカを散歩に連れていこうかなって考えていた。

今日の作戦は、自転車モカうんちで決まりだわ。

土曜日だから、今から帰って散歩にいって、それから深町のバイト先へ行っても、そんなに遅くはならない。

今夜はたっぷり時間ができるだろうし、前に買った美容クリームとか使ってみようかな。

「美和、何か落ちたよ?」

気分よく靴を履き替えていると、直子が足元を指でさしてくる。