廊下を歩いていると 後ろから腕を掴まれ 何処かに連れてかれる私


振り返る暇もなく どこかの部屋に入った


でも 誰だかわかる 微かに桜井の香りがするから



ドアを閉めたと同時に壁に押し付けられる私


痛いんだけど… なんて乱暴なんだ



「何で俺を避ける!」


何て言い訳をする?
気まずいなんて言えないし


「気のせいじゃない?」


シラけてみても 誤魔化せないのは わかってた


でも言い訳が思い付かなかった



「俺を騙せると思うのか?」


ん… こうなったら無かった事にしよう


「この間はお互い酔ってたし 何も無かった事にしよう。」


忘れようって言う前に 思いっきり壁を殴る桜井


怖すぎる
怯えた顔をする私を睨みつける