私もテーブルに座ったが、一時間くらい前から飲んでいる三人は日本酒を飲んでいて、もう酔っているみたいだ。


私がおかずをお皿に入れてご飯を一口食べた時だった。


「そう言えば羽月、優子とはまだ付き合ってないのか?」


「まだ付き合ってないよ。優子はなかなか俺を好きになってくれない。」


その会話に思わずご飯を吹き出しそうになった。


「ちょっ、何言ってんの…」


お父さんだっているのにそんな話なんかしちゃって。


「何だ優子、羽月くんの何処がいけないんだ?お父さんは賛成なんだしいっそ結婚して早く孫の顔を見せてくれ!莉子ちゃんも遊び相手が出来て喜ぶぞ?」


「そうだぞ優子!俺達も二人は子供が欲しいけど、後二年はあけたいし莉子と年齢の近い従妹が居たら莉子が喜ぶぞ?」


お父さんもお兄ちゃんも勝手に話をして盛り上がってるし。


それに結婚に孫っていくら羽月と付き合ったにしても早すぎだよ。


「羽月はずっと優子が好きだったのに優子は鈍いしまったく気づかないし兄貴の俺が気づいてるのにな。好きだと気づいた時には遅かったって事もあるんだぞ?」


言いたい放題な二人に私は何も言い返さなかった。


夕食を急いで食べ終えると私は薫さんと交代で莉子ちゃんが寝てる部屋で莉子ちゃんの寝顔を見ていた。


「莉子ちゃんはどう思う?羽月を好きになれるかな?」


そう寝ている莉子ちゃんに言うと莉子ちゃんはニコッと微笑んだ気がした。