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「あっ、もうダメっ!」


「体力なさすぎるぞ優子!」


イヤイヤ、羽月がありすぎるんでしょ!
でも運動不足なのは確かだよね。


公園にきてみたのはいいけど、バトミントンは小さい頃に友達としてたから直ぐに疲れるなんて思っていなかった。


たまにはこうして体を動かすのもいいのかもしれない。


私はベンチに座って休憩しながら思った。


「ほら!」


羽月にそう言われて顔を上げると私にスポーツドリンクを差し出していた。


「ありがと!」


そう言って私はスポーツドリンクを飲むと少し体力が回復した。


「俺にもくれよ!」


そう言って私の飲みかけのスポーツドリンクを奪うと全て飲み干してしまった。


「よし!次はバスケしようぜ!」


「もうするの?」


「今、休憩したろ?さぁ行くぞ!」


「えぇー」


「えぇーとか言わない!」


そう言って私の手を引っ張ってバスケットゴールの所へ連れて行った。


最初は絶対に出来ないと思っていたのに意外と楽しくて、運動っていいなと改めて思った。


「てか羽月ってバスケ部だったから上手なんだね?」


「今頃思い出したのかよ?それだけ優子は俺に興味なかったんだなぁ…」


切なそうにそう言った羽月はドリブルしてゴールにシュートした。


羽月のシュートする姿に胸がチクリと痛んだ。


「さぁシュートも決まったし、お昼ごはんを軽く食べますか!」


「うん…」


そう言って公園の近くのコンビニで食べ物を買い、また公園に戻ってベンチに座って食べた。