「いただきます!」


二人でそう言って夕食を食べた。


「うまっ!やっぱ優子は料理が上手いな!」


美味しそうに食べながら言った羽月に照れてしまっま私は"ありがとう"と小声で言った。


「ははっ!照れてんの?そんな優子も可愛いけどな。」


「もういいから!早く食べてお風呂入って残りのDVD見るよ!」


「じゃあ一緒に風呂入るか?その方が早くDVDが見れるぞ?」


意地悪そうにニヤニヤ笑いながら言った羽月にあの日、衝撃を受けた映像が頭に浮かんだ。


「何顔を真っ赤にしてんだよ?もしかして…俺のアレ思い出したのか?」


指で"アレ"を指差しながらニヤニヤしてる羽月に私はつい大声が出てしまった。


「なっ、何いってんの?バカじゃないの?
見てないってば!」


本当はバッチリ見てるし羽月も私が見て衝撃を受けてたのは分かってるけど否定した。


「へぇ…俺はバッチリ優子の胸とか見たけどな!」


「もう知らない!さっさと食べてよ!」


「そんな怒んなよ?小さい時はよく一緒に風呂に入ってたんだしただ体が大人になっただけだろ?」


「……」


もう私はそれ以上は何も言わなかった。


先に夕食を食べ終えた私は洗い物はお風呂から上ってする事にして、急いでお風呂に入った。


羽月の事だからお風呂に入ってきそうで警戒しながら体や頭を急いで洗い、チラチラ扉を見ていたが来なくてホッとした。


私がお風呂から上がってリビングに行くと、羽月はキッチンで食器を洗ってくれていた。


「もう上がったのか?一緒に入りたかったのに残念だな。洗い物は終ったから俺が風呂から上がるまで髪の毛を乾かしたらビールでも飲んでゆっくりしてろよ!」


そう言って羽月はお風呂に入った。


羽月に言われた通り髪の毛を乾かすと、冷蔵庫から缶ビールを取り出してソファーに座って飲んだ。


やっぱビールは美味しい。