「羽月くんって細いけど筋肉付いてるよね。
ちょっと触っていい?」


「え?あ、はい…」


すると白崎先輩は輝いた目付きで羽月のシャツを捲り腹筋を触った。


「羨ましいくらい腹筋が割れてるね?
それに肌も綺麗だし羽月くんはモテるんじゃない?」


そう言いながら白崎先輩は羽月の腹筋を触るのを止めない。


こ、こんなんじゃ気づかれちゃう。


私をそっちのけで羽月ばっかりと話したり、腹筋までさわってるんだもん。


ヤバイ!このままじゃバレる!


そう思い私が立ち上がった時だった。


すると羽月は一瞬、コチラをチラリと見て白崎先輩の耳元に何やら私に聞こえないように話をした。


すると白崎先輩は顔を真っ赤にして羽月をじっと見つめてる。


「し、白崎先輩!わ、私を放ったらかしなんて酷いですよ!」


するとそんな私に返事をしたのは羽月だった。




「下手な芝居はやめろ!もうコイツは俺に落ちた!」



「はっ……」


私は言葉を失った。