すると白崎先輩は私の耳元でこう言った。
「羽月くんヤバイね!俺好みだわ!」
「ちょ、ちょっと今は白崎先輩は私の彼氏ですよ?」
「分かってるけどカッコイイな羽月くん!
橋本さんがどうして羽月くんと付き合わないのか俺には理解できないよ。」
そう言いながら白崎先輩は羽月を熱い視線で見つめている。
やっぱり白崎先輩に頼んだ私が間違いだった。
だがここは突っ走るしかない!
「は、羽月!今隣に居る人は私の会社の先輩で今日から付き合う事になったんだ。
羽月とルームシェアしてる事を話したら挨拶をしたいって言ったから連れて来たんだ。」
「初めまして!優子の彼氏の白崎です。
よろしくお願いします!」
そう言って羽月の手をぎゅっと自分から握り締め、羽月の目をじっと見つめた。
「は、初めまして…」
あまりにも見つめるから私は羽月の手と白崎先輩の手を離した。
あんな風に見つめたら羽月も少し困惑していた。
そして白崎先輩は私の事なんてどうでもいいかのように羽月にソファーに座って話しませんか?と言い羽月は断れずに一緒に座った。
私は冷蔵庫から缶ビールを取り出して二人にも渡し、私はソファーの前に置いてあるテーブルの前に二人に向き合うように腰をおろした。
どんな仕事をしているだとか、休日は何処に買い物とか行くのかとか初めは普通の会話だったから安心していたけど、白崎先輩は徐々にエスカレートしていった。

