夜まで待てない





「へぇー、でもどうして橋本さんはその羽月くんと付き合わないの?
お互いをよく知ってるのに断る理由もないし、ずっと好きで、橋本さんを忘れる為に他の人とも付き合ったけどやっぱり橋本さんより好きになれないくらい橋本さんを好きなのに、それだけ想われて断る理由が俺には分からないなぁ。」


「それは皆に言われました。羽月は優しくて、昔から私の愚痴なんかを聞いてくれました。
だけど私は羽月を友達以上に思った事はなくて、大人になって久しぶりに会って、流れでルームシェアをする事になったのも、お互いを知ってるのと恋人もお互いに居なかったからです。それに私を好きな事もしらなかったし急に好きだと言われたりキスをされても戸惑うばかりだし、好きにならないとキスはしたくないんです。」


私は本心を話した。


羽月とは前みたいな関係が一番だから。


「でもさ、それって羽月くんにとったら迷惑な話じゃないかな?
橋本さんは優しくて話を聞いてくれる羽月くんに甘えてるだけで、羽月は好きな気持を伝えずに抑えてたときは凄く辛かったと思うよ?
お互いにいつまでも子供じゃないんたし、羽月くんは今回のルームシェアで橋本さんに男としての自分を見て欲しかったから気持を伝えてキスをしたんだし、橋本さんだって彼氏が居たらもっと私を見て欲しいとか、キスしてほしいとか、好きだと言ってほしいでしょ?それと一緒じゃないかな?」


確かに白崎先輩が言ってるのは分かる。


分かるけど友達から一歩踏み出せないのはその先が怖いからなのかもしれない。


それは元彼に原因があるからだ…。