夜まで待てない





私はオフィスに戻り朝礼をした後に鬼プヨに呼ばれた。


すると白崎先輩も一緒に呼ばれ二人が呼ばれるのも珍しく、何かやらかしたのかなとか色々と考えたが特に思い当たることは無かった。


「お前達、二人にこの前に行った岡山の工場に行って欲しいんだ!この前にサンプルを取りに行ったから分かるだろ?今日は工場に社長が居るからお前達、二人に挨拶をしてきて欲しい!俺が行けたらいいが今日はどうしても行けないし頼むな!俺からは社長に連絡して優秀な部下がお伺いしますと言ってあるからくれぐれも失礼のないようにな!お前達の急ぎの仕事は俺が午前中まで居るから俺が引き受けるから二人は行く準備をして急ぎの仕事は俺に言ってくれ!」


「「はいっ!」」


何故か二人で長い距離を走り岡山の工場に行く事になった。


私は急ぎの仕事を鬼プヨに任せ、白崎先輩と一緒に会社の車に乗って岡山の工場に向かった。


「部長も車で行かせるから鬼だよね?」


「そうですね…前から分かってるなら新幹線のチケットとか取ってくれててもいいのに。」


「経費を使いたくないんだろうね。まぁさっきの話の続きをゆっくり聞けるから俺はいいけど。」


まぁ仕事が終わって話すよりは今の時間を使って話す方がいい。


「で?俺に何で恋人の振りを頼んだの?」


私は羽月との事を白崎先輩に今までの件を詳しく話した。