夜まで待てない





次の日の朝、何だか顔を合わせづらいと思いながらも用意をした。


だが羽月は私と目すら合わせようとしてくれなくて、行ってきますの言葉すら言わずにマンションを出て行った。


私が出した答えだけど何故か胸が痛かった。


私も用意が終わり、マンションを出て会社に向かう途中、私のスマホにラインが届いた。


見ると羽月からで


"暫く夕食は作らなくていいから!"


そう書いてあった。


前は私が避けるようにしていたけど、今度は羽月に避けられちゃったな…


だけど時間が経てばいつか元に戻りよね?


そう思いスマホを鞄に直すと私は会社に向かった。


会社に着くと白崎先輩は私を待ち構えていたのかオフィスに入る前に会議室にくるように声を掛けてきた。


私は更衣室で着替えを済ませ、日菜子にはトイレに行くから先に行っておいてと言い会議室に行った。


私が会議室の扉を開けると、白崎先輩は椅子に座っていた。


「おはよう橋本さん!昨日は良く寝れた?」


「ま、まぁ…」


「ふふっ、それより昨夜も言ったけど誰にも言っちゃダメだよ?」


「それはわかってますし誰にも言いません!
だけど条件があります!」


「条件…?」


私は白崎先輩に事情を簡単に説明した。
詳しくは会社が終って話をすると言う事になり、私達は別々に会議室を出てオフィスに戻った。