夜まで待てない




シャワーを浴び終え、水を飲もうとリビングに行くと、さっきまで居なかった羽月がソファーに座っていた。


「お帰り…」


「た、ただいま…まだ起きてたんだ?」


そう言って冷蔵庫から水を取り出して飲んだ。


「じゃあ私は寝るからオヤスミ…」


そう言って自分の部屋に戻った。


すると直に私の部屋の扉が開き、驚いた私は振り向くと、そこには怖い顔をした羽月が立っていた。


「ど、どうしたの?」


「今日は帰りが遅かったけど本当に菜々子の所に行ってたのかよ?」


「行ったに決まってるじゃない!」


何を言い出すかと思えば…


「じゃあ何でマンションの下で男と抱き合ってたんだ?」


「えっ?」


な、何で知ってるの?見てたの?


「帰りが遅いから駅まで行ったけど中々、姿が見えないから入れ違いかもしれないとマンションに戻ったら入り口の所で抱き締められて頬にキスをされてたろ?」


そう言いながらじわじわと私を追い詰めてくるように近づいてきて、後にあったベッドに体勢を崩し後ろに倒れた。


イヤイヤ!あれは私も予想外だったからね?


それに白崎先輩は…