取り敢えず私達はお酒を注文し、私はカクテルを一気に飲み干して言った。
「白崎先輩はゲイだったんですか?」
「ははっ、まぁゲイと言えばゲイかもね?
だけど俺は両方好きだから正式にはバイだろうね!だから橋本さんに魅力を感じて好きになる事もあれば、さっきみたいに男の人に魅力を感じ好きになる事もあるんだよ!」
「そ、そうなんですか…」
私には異性しか好きになった事がないから白崎先輩の気持は分からないけど、そんな人も居るのは分かってるし否定はしないけど、会社での白崎先輩を知ってるから今でも信じられない。
「意外だって思った?でも…この事は内緒だよ?橋本さんと俺の秘密ね?」
「は、はい…」
出来れば白崎先輩の秘密なんて知りたくなかった。
あのまま帰ってれば秘密を知る事はなかっただろう。
お酒を飲んだ後、私達は二人でbarを出た。
「もう遅いから家まで送るよ!」
「え?だ、大丈夫ですよ!そんな遠くないですし。」
「橋本さん、女の子なんだしこの時間帯は危ないの分かるよね?俺は男だからいいけど女の子一人で帰らせる訳にはいかないからね!さぁ、行くよ!」
「は、はい!」
そう言って白崎先輩に送ってもらいマンションの入り口まで送ってもらった。
「送ってくれてありがとうございました!」
「いいよ!じゃあまた明日ね?」
「はい!」
そう言って中に入ろうとしたら白崎先輩は私の腕を引っ張り抱き締めると耳元で言った。
「もう一度言うけどさっきの事は秘密だよ?」
そう言って私の頬に軽くキスをした。
「じゃあね!」
そう言って帰って行った。
不覚にもドキッとしてしまった。
私は暫く呆然としていたが、マンションの中に入り自分の部屋の前に着くと鍵を開けた。
中に入り、自分の部屋から着替えを持って浴室に行きシャワーを浴びた。

