「では、頼みましたよ」 「は、はぁい・・・」 ついてない。 教務室っていったら、棟も違うし階数だって一番最上階。 出来るなら、あまり行きたくない距離。 「手伝おうか?」 「・・・ううん。私の仕事だし、ありがとう」 やよいが気を遣ってくれるけど、そんな私だって面倒なところに付き合わせるわけにはいかない。 渋々集まったノートを持ち、教室を出た。 ていうか、先生だってそこに戻るんだから自分で持っていけばいいのに。 ほんと、役得だよね。