山の中を、死体の詰まったゴミ袋を運び2時間を過ぎた。
疲労が限界近くになったころ、
ようやく廃墟の遊園地にたどり着いた。
音もなく、照明ライトも壊れ、夕日だけが哀しく照らす…
色あせた片目のない木馬のメリーゴーランド。
運転席のシートが剥がれたゴーカート。
雑草の生えた線路の途中で、空っぽの乗客席に連結されたままの蒸気機関車。
10年前から時間が止まり、朽ち果てていくだけの場所…
ギギギーーー
きしむような音に、ビクッとし、ゴミ袋をつかむ手に力が入った。
振り返り、音のする所を見た…
観覧車が回っている!
誰もいないはずなのに!
辺りの様子をうかがいながら、観覧車の真下まで歩いて行く。
風だ…
風でゴンドラが押されて、自然に回ってるんだ…!
俺の顔はほころんだ。
ここだ!
ここなら、誰にも見つからない!
疲労が限界近くになったころ、
ようやく廃墟の遊園地にたどり着いた。
音もなく、照明ライトも壊れ、夕日だけが哀しく照らす…
色あせた片目のない木馬のメリーゴーランド。
運転席のシートが剥がれたゴーカート。
雑草の生えた線路の途中で、空っぽの乗客席に連結されたままの蒸気機関車。
10年前から時間が止まり、朽ち果てていくだけの場所…
ギギギーーー
きしむような音に、ビクッとし、ゴミ袋をつかむ手に力が入った。
振り返り、音のする所を見た…
観覧車が回っている!
誰もいないはずなのに!
辺りの様子をうかがいながら、観覧車の真下まで歩いて行く。
風だ…
風でゴンドラが押されて、自然に回ってるんだ…!
俺の顔はほころんだ。
ここだ!
ここなら、誰にも見つからない!