突然、後ろから声が… 「父さん!あれ?なんで…」 「たまたま買い物を頼まれてな。その帰りだ」 「そうなんだ。ほんとに偶然だね」 「…祥太は母さん似だな」 思い出すように微笑みながら言ってきた 「何が?」 「そういうところ。天然で信じやすいところだよ」 でも、鋭いときは本当に鋭かったな、と弁明のように言った 「わからなくてもいいんだよ。 お前はそのままで。お嬢様の事も、思うままにぶつかっていけ」 「父さん…」 やっぱりよくわかんないけど 「ありがとう」