「305…305…」


コンコン


あ、ここでしたか
危うく通り過ぎるところでした


「祥太?入るぞー」


「千里。あ、莉音も、来てくれたんだな」


そう言って笑う祥太に罪悪感で胸が痛んだ


私のせいで、祥太は巻き込まれて怪我をした


「う、うん。あの、祥太…ごめんなさい!」


「莉音…」


「何が?莉音はなにも悪くないだろ?」


「ううん。私のせいで祥太は、捕まったんだよ。私の問題に、巻き込まれたんだ」


全部、私のせい…


「それは違うよ。だって俺は…あいつらについて行ったんだから」


えっ…?


「どういうことだ?」


「話すよ。あの日…何があったか…」