誓い《続》



ーー

コンコン


「ご主人様、祥太です」


「入りなさい」


「それで、話とは?」


「はい。お嬢様の、事なんですけど……」


「ああ。…拒否されたと言っていたな…」


「はい…でもそれには理由があって…!」


「理由…?」


「はい。お嬢様は…お嬢様には、婚約者がいます。
その人と…離れたくない、だそうです」


ご主人様は静かに耳を傾けて聞いてくれていた


「その人といるお嬢様は、とても幸せそうでした。だから…」


だから……