「……」


「睨むなよ…」


言って、千里さんは歩いていってしまう
少し行って振り返って


「莉音?行くぞ」


「…」


「りーお?」


「……」


しかたない。部屋分かんないんだもん


でもちょっとくやしい


エレベーターに乗り込んでから、千里さんが口を開いた


「ちなみに、部屋は305号室だぞ」


「そうなんですか。ありがとうございます」


タイミングよく3階につき、ドアが開いた


私はエレベーターから出て千里さんを置いて歩き出した


部屋分かったし、いいよね


「あ、おい莉音!ちょっと待て」


なんて言いながらすぐに追いついてくる


ちっ千里さん気づくの早すぎ


仕方なく部屋まで一緒に行くことに