目の前で繰り広げられる言い合い
告白合戦?僕はここにいてもいいのだろうか
そう思い始めた頃、莉愛様が突然振り返って言った
「だから、私は『早乙女莉愛』にはなりません!」
その言葉には、自分は『早乙女莉愛』ではないという意味が込められているように感じた
「おい!莉音!…ちょっと待っててくれ」
・・・
一人になった部屋の中
先走り、過ぎたかな…?
でも、莉音は絶対に、莉愛様だ
攫われた日の記憶を、その恐怖までもを
知っているのだから
でも『戻らない』って……
「…どうしよう」
あんなに拒否するなんて



