「……なんか、すみません」
「ああ、いいから。中に入ってこい
それとも、迎えに行って欲しい?」
「〜〜っ!結構です!行けますから!」
「ははっ、病院の待合室で待ってるよ」
ーウィーン…
「莉音!よく来れたな」
「千里さん…」
にやにやしながら声をかけてきました
絶対馬鹿にしてますよね。
いじわるです…
「来れるに決まってるじゃないですか」
目の前にあったんだから
いじけた顔して言ってみた
「ははっ、だな」
むー
千里さんなんて知らないもん
プイっとそっぽ向いて歩き出した私に千里さんが追いついて
「莉音、…部屋、知ってるのか?」



