ーガラッ
「祥太……。まだ、起きないのか…?」
莉音救出作戦のあの日からもう二週間
祥太は、ずっと目を覚まさない
「…あ、そういえば、
あの時のガードマン役に着いてきてもらってた執事達な、親父の高校の時からの友達のとこの組員だったんだってさ。
あの後気になって聞いたんだけどな。
そりゃあ強いよな。」
ーコンコン、ガラッ
「また…お話してたんですか?」
「うん…。返事、して欲しいなって思いながら」
「冗談っぽく言っても、冗談には思えませんよ」
「早く…起きて欲しいです。
起きてくれないと、お礼が言えないよ」