……はぁ、来てしまった


「祥太、おい行くぞ」


声を潜めて千里が言う


そう。今まさに『突撃訪問』を決行しようとしているのだ


「何も裏口からこっそり行かなくても…」


周りの空気から思わず声を潜めてしまう


「ばか。突然現れないと『突撃訪問』にならないだろう」


なんで『突撃訪問』を極めようとしてるんだよ…


そんなこんなで、事前に調べてあったらしい防犯カメラの場所を避けて、ある部屋にたどり着いた


「はぁ…疲れた。ここどこだ?」


体力じゃなくて、なんとなく精神的に


「もう疲れたのか?体力ないなぁ。
ここは…えっと…」


主にお前のせいだけどな