「お待たせしました。近くに公園があるんです。そこでお話しましょう」


「うん。いいよ」


と、返事をしたのは俺だけで、千里はじっと赤羽を見てる


「おい、千里」


まったく、さっき話した事はただの憶測だってのに…


思いきり疑いの目を向けちゃってるよ





「…それで、どうして家に?」


やっぱりそこ聞くよな
なぜ家を知っているのか、という意味も含んでそうなのはきっと気のせいじゃない


「ちょっと、聞きたいことがあってね。
ねぇ、莉音がどこにいるか知らない?
昨日から、行方不明なんだ」


「知りませんよ?…どうして私が知ってると思ったんですか?」