「えっ…本当に?本当なの!?」


「莉奈、少し落ち着け。
…で、本当なのか?」


「だって響!」


奥様がイスから立ち上がって聞いてきた
それを軽く制するご主人様も、隠しきれない戸惑いと嬉しさが声に表れていた


「はい」


「……ちょっと待ってくれ」


そう言ったご主人様は紅茶を一口飲み


「…『らしき』と言ったな。確信はないのか?」


「はい…。
そのことについて、今度話してみようかと思っています」


「分かった。祥太、ありがとな
その情報だけでも十分嬉しい」


「はい。僕もお役に立てて嬉しいです!」