わざと大げさにため息をついてから、顔を上げてにっこり微笑んだ


「「……」」


あれ?なんで静か?

不思議に思いじっと見てみると…


「二人とも大丈夫?顔、少し赤いよ?」


「「(可愛すぎだから!)」」


「莉音。その顔やめよう?」


復活したと思ったら千里さんが変なことを言ってきた


その顔ってどんな顔?


「分かってない……とにかくやめような」


わかんない…。…ま、いっか
適当にうなづいておいた


「じゃあ帰りましょう。赤羽ー」


振り向くと、赤羽はその場に立ち止まっていた


「ごめん莉音。私、用事あるの。じゃあまた明日」


早口に言って、早足で行ってしまった


赤羽……?