「祥太、庭にこれ持っていってくれ」


そう言って渡されたのは、紅茶とケーキ

すぐに分かった


「ご主人様と奥様、お茶会なんですね」


「ああ。久々に時間が取れたそうだ
奥様、とても楽しみにしていらしたから…ドジるなよ」


「はい。気を付けます」


お茶会の用意をもって庭に出る

相変わらず綺麗な庭だ
ここの庭師はとてもいい感性を持っていると思う


庭を見て回りながらご主人様たちが待っているであろうテーブルへ向かう


「あら、祥太君」


奥様が気づき、ご主人様がこっちを向いた


「ああ、お茶とケーキを持ってきてくれたのか。ありがとな」