って、それより!
「な、なんでですか?」
「祥太君の莉愛を見る目が優しいから?」
そう、なのか?自分ではわからないけど
「…っ、好き、ですよ。
でもだからって、どうしようもない…」
最後はもうほとんど言葉になってなかった
「大丈夫よ。私たちは気にしない。
むしろ祥太君ならいいとさえ思えるわ」
奥様…
でも…僕は莉愛様の執事だ
主の幸せを壊すなんて出来ない
「…ありがとうございます。でもいいんです。僕は、執事ですから」
執事として、お嬢様の幸せを見守っていくつもりです
僕に抱きついて眠っているお姫さまを撫でながら、重ねて誓いを立てた



