もちろん、と即答しようとしたができなかった
最近、この仕事で辛いと思う時があったからだろう
「…嫌い、じゃない
でも…最近少し……」
「…それは、千里くんがいるからか?」
「…え…?」
そんなわけ…
「違う、と言い切れるか?」
「……」
この仕事が好きで、楽しかった
『違う』と言い切れない
『執事の仕事』が好きだと言えない
それが、なんだか悔しい
莉音が千里といると訳の分からないイライラが膨れるのは確かだ
でもそれは、千里のせいでは決して無い
莉音が笑っているのを見て嬉しいと思う
でも、それが近くにいる千里によるものだと思うと……



