「それで…莉音が、そのお嬢様、かも…
いや、違う。莉音がそのお嬢様なんだ」
「え……?」
莉音、が、お嬢様?
「ちょっと待って。じゃあ俺かなり失礼な態度だった気がするんだが…」
それにすごい上からな発言をしたような…
「んー。まあ、そうだな」
「はぁ。で、千里
どうしてそう確信してるんだ?」
「莉音が夢で見たんだよ。
『莉愛の記憶』ってやつを」
「莉愛様の記憶…
夢の内容は…?」
「それは、聞いてない。
どうして『莉愛の記憶』だと思ったのか聞いたら、莉音、急に泣き出して…」
「そっか…」
莉音が…莉愛様
なんか、実感わかないな



