「じゃあ早速、千里君は莉愛とどう出会ったの?」
唐突に始まった話に莉音はむせてる
あ、祥太はなんかやたら慌ててる
幸い俺はそのタイミングで飲んでも食べてもいなかったから無事だった
「えーっ…と…「お見合いです!」
……」
いや、違うだろ
莉奈さんに聞こえないようにこそっと話しかける
「莉音?」
「〜っ…だって、突っ込んで来そうなんですもん」
うん…まぁ、確かに
「じゃあ、お見合いじゃないの?」
えっ?結構小さい声で話してたと思うんだけど……
「奥様はすごい耳いいからな〜」
祥太が…なんだか遠くを見ながら言った
……悟りを開いてる?



