「そう、なんだ…あの…莉音
ちょっと、いいか?」
聞きながら、動揺が隠せない
一旦莉音を連れ出し、聞くことにした
テラスから家の中に戻る
さっきの二人の会話が気になる
けど、莉音がその気になったのならわざわざ聞く必要もないのかもしれない
「あの…千里さん?」
なかなか言い出さない俺に不思議そうな顔を向けてくる莉音
動揺のあまりつい勢いみたいな感じで連れ出したけど…
「莉音…戻ろうか」
「えっ…でも…」
連れ出しといて何も言わないのはバカみたいだけど、きっとこれでいいから
俺は莉音の頭をポンポンと撫でて戻った



