誓い《続》



そちら側へ目を向けると、少しふくれた様子の莉音


…やばい、可愛い


にやけてきてしまった顔を反対の腕で隠す


「千里さん、聞いてます?」


下から覗き込んで聞いてきた


「だめだから!」


突然大声を出した俺に、莉音はもちろん
みんな驚いている


「せ、千里どうした?」


周りから注目されて、だんだん恥ずかしくなってきた


あぁーもう、莉音めー


「いや…なんでもない、から」


「なんでもなくないだろ?」


祥太がにやにやと笑いながら言った


あーチクショー

いつの間にか、いつも通りに戻ってやがる