そちら側へ目を向けると、少しふくれた様子の莉音 …やばい、可愛い にやけてきてしまった顔を反対の腕で隠す 「千里さん、聞いてます?」 下から覗き込んで聞いてきた 「だめだから!」 突然大声を出した俺に、莉音はもちろん みんな驚いている 「せ、千里どうした?」 周りから注目されて、だんだん恥ずかしくなってきた あぁーもう、莉音めー 「いや…なんでもない、から」 「なんでもなくないだろ?」 祥太がにやにやと笑いながら言った あーチクショー いつの間にか、いつも通りに戻ってやがる