莉音がどう感じているかはわからないが、
千里の言葉は言外に『莉愛』に戻る気になったか?と聞いてるような気がした
「はい。とても良い方々だと思いました」
莉音はにっこり微笑んで言った
(僕の予想の)千里の思惑は、莉音には伝わらなかったようだ
莉音は、天然なのかな?
「ねぇ、みんなで庭でお茶しない?」
……えっと…?耳がおかしくなったかな?まだ十代なのに
「奥様…今なんと?」
「庭でお茶しましょ?」
耳がおかしくなったわけではなかったみたいだ
「えっ…と…僕もですか…?」
奥様、まさかお忘れなんでしょうか
僕は執事ですよ