「え…、せ…り、さん?」 なんで… 「なぜ入ってきた。先程出ていくように言ったはずだが?」 「莉音をもらいに来ました」 「いないと言っただろう」 「でも、いるじゃないですか。貴方が今まさに手をだそうとしてる子ですよ。 ……離してもらえませんか?」 淡々と言う千里さんでしたが、最後の言葉には、怒りがこもっているように思えた 千里さんは、お父様を退けて、私を抱き抱えた 「もう大丈夫だから」 部屋を出てすぐ、小さくつぶやいた言葉に、私はとても安心して、緊張の糸が解けていくのを感じた